干潟歴史・グルメ巡りコース 2023/10/22

朝晩は上着が必要なくらい季節が進んだ。

この日は降水確率0パーセント、お散歩に好適だというので、総武本線干潟駅という全くなじみのないところに行ってみた。

干潟駅

干潟というけれど、海に近いわけではない。何もない原っぱの中をひたすら歩く感じ…

 

海軍航空基地跡

この地は昭和十八年太平洋戦争さなかに完成せる香取海軍航空基地の跡なり 

慰霊碑はこの飛行場より飛び立ち訓練に或は戦場に向い遂に還らざりし若鷲達と空襲により没せし市民の御霊を祀るものなり 彼等に限りなき敬意と愛情を抱く全国の戦友と近隣の市民有志は御霊よ永遠に安かれと祈り又将来の平和の礎たれと念じ互いに力を合わせこの碑を建立し謹みて碑内に霊璽簿を納む 

昭和五十一年十一月二十三日 慰霊碑建設期成会 慰霊題字源田實

 

そうか、このあたりは飛行場だったのね。

俺体壕(えんたいごう)

俺体壕とは、敵襲が予想されたときに航空機を退避させるためのコンクリート製格納庫だそうだ。

 

原っぱや工業団地の周辺をしばらく歩いて鎌数伊勢大神宮という神社についた。

 

この辺りは昔、椿の海という海(?)だったそうだ。それを干拓した地に、工事の無事を祈願して創建されたのがこの神社だそうだ。境内にそのいわれを示す絵図があったのでパチリ。

干拓前と干拓

写真の黄色い枠の中に書いてある伝説が面白かったので、以下に抜粋

昔、遠い神代の昔、日本に三本の大樹がありました。
第一が長門の大楠、第二が丹波の大栗、第三が下総の大椿、下総の大椿は、海上、香取、匝瑳の三郡に跨り、四方に枝が広がり、真っ赤に花が咲き乱れ、木の下が暗く、その下に魔王が住み、日本国を占領しようとねらっていました。
之を知った、猿田彦命、香取の経津主之命、鹿島の建御雷槌之命が天之鹿児弓、天之羽々矢で之を討ち払いました。魔王も之には叶わず椿の大木を引き抜いて、東南の海上に逃げ去りました。
その大木を引き抜いた跡が湖になって「椿の海」と言い、流れ着いた木の枝が九十九本あったので、九十九里浜と言い、又天羽々矢の突き立ったところを矢指ケ浦と言うようになったという伝説です。

 

神社から南に下って総武本線を越えると、豚舎や牛舎が立ち並ぶ。そういえば、千葉県食肉公社なんていう建物も通り過ぎたっけ。

それにしても強烈な臭気だ。動物さんのお世話をするのも楽じゃないね。。

しばらく一面の田んぼや畑、歩けども歩けども、さっきの臭いがついてくる。私の鼻がバカになったのかしら…と思ったが、後で地図を見ると、少しだけ高度が低いところがある。そこに臭いが溜まるのだろうか。

 

9.8Km

 

空は青く晴れ渡っていたけれど、飛行場の跡地も動物たちの臭いも、なんとな~く悲しい、そんな駅からハイキングだった。