6月最初の土曜日、カラリと晴れていたので出かけてみた。
スタートは河辺駅。まずは梅雨時の花、しょうぶを見に行こう。
約250品種の花しょうぶはそれぞれ花期が違うようで、まだ全体の半分ほどしか咲いていなかった。ボランティアの方の説明を盗み聞きすると、「品種名に風とつくのはだいたい背が高い」とか「肥後系は弱くて栽培が大変」とか、作っている人ならではのお話でご苦労がしのばれた。
次に目指すのは塩船観音寺だ。
東京都有形文化財
仁王像(二体)
仁王門内に安置されている金剛力士像は、阿形・吽形の二体ともにヒノキ材の寄木造り。裙の縁・衣文線・忿怒の表情・体勢の造り・筋肉の表現等、本堂安置の二十八部衆の造りとの共通点が多くみられることから、二十八部衆像と同時期(鎌倉時代)に仏師定快によって造立されたと考えられる。
阿形像高 二七三、四センチ
吽形像高 二七七、六センチ
指定 昭和三十五年四月一日
ぼけ封じ大事!
市指定有形文化財
薬師堂
塩船観音寺の開基および再興は、八百比丘尼、行基との伝説があるが、貞観年間(八五九~八七六)に天台宗の安然が比叡山から七社権現を勧請し、阿弥陀堂、薬師堂および十二僧坊を建立したという。この薬師堂は、桁行三間、梁行二間、寄棟造、茅葺、一重の小仏堂である。 建築年代は不明であるが、壁が竪羽目板壁目板打であること、天井がなく屋根下地が 直接見えるなど素朴で簡素な赴きがある。堂内には藤原仏と推定される薬師如来像一 軀を安置している。
昭和四十六年に解体復元工事を行い現在に至っている。
昭和四十三年十一月三日 指定
本堂も茅葺の簡素な造りだ
約1万7千本のつつじがあるという。
東京都指定天然記念物
塩船観音の大スギ
所在地 青梅市塩船一九四
指定 昭和二八年一一月一〇日
観音堂へ登る道の両側にあるため、「塩船観音の夫婦杉」と呼ばれています。左右いずれも巨木で風格があり、スギ、クスノキを中心とする境内樹叢の中心的存在になっています。左側のスギは幹囲約五・七m、樹高約四三m、右側のスギは幹囲約六・六m、樹高約四〇mです。「高尾山の飯盛スギ」、「奥多摩の氷川三本スギ」(どちらも都指定天然記念物)と並ぶ都内有数の巨木です。
スギはまっすぐに高くそびえ立つ木であ ることから、神を祀る神聖な木とされ、古くから日本各地の社寺境内に植えられ、大切にされてきました。そのため多くの巨樹木や古い林が残っており、天然記念物に指定されているものも少なくありません。
また、「過ぎてよし」の語呂合わせから流行病などの時に、スギとヨシの小枝を戸口 につるしたりする風習もあり、古より人々の生活に馴染みの深い樹木の一つです。
平成二三年三月 建設
東京都教育委員会
大杉に見送られ、塩船観音寺をあとにした。
報恩寺駐車場の看板にある「お墓参り十ヵ条のすすめ」が面白かった。遠くに見えるのは奥多摩の山々だろうか。
元和2年(1616)武蔵野台地における初期の新田開拓の一つ、青梅新町村が開かれた際、開拓を主導した吉野織部之介が大和国金峯山大権現を勧請して祀ったのが始まり。地域住民の信仰を集めている。
東京都指定史跡になっている井戸。武蔵野台地は地盤が脆く垂直に深く掘るのが難しかったため、すり鉢状の井戸が多くつくられた。18世紀途中頃まで使用されていたが、近年は埋没しており、1991年の発掘調査を機に復元された。
さぁ、これで今日の見どころはおしまい。
あとはお風呂に入って帰りましょう。
駅前にある河辺温泉梅の湯は、4月に一度体験済み。あの日は雨が降っていて十分味わえなかったけれど、寝湯をもう一度楽しみたい!
寝湯は屋外で、申し訳程度の仕切りのお隣さんは、小山のような豊満な肉体を惜しげもなく晒しているけれど、私はそこまで勇気はなく… このために借りたバスタオルをかぶる。
暖かい石盤に身を横たえ、目を閉じると流れる水の音が耳をくすぐり、頬に風が心地よい。あぁ、最高だ~
整いました!
約12Km