たまには読書でも…(3)

 

小学校2年生の夏休みの自由研究に感心した土地家屋調査士連合会が本にしたものだそうだ。

うちの子供も小さい時、地面を指さしてはこれなに?と言うので、「シルシ」と答えていたら、「シュルシュル」とおぼえていたのは懐かしい記憶。

 

よ~し、オバサンも一番えらいボタンを探しに行くぞ!

ボタンってこういうのだよね~

これはちょっと偉そうじゃない?
四角いタイプ

これはえらそうだ。一等水準点

これはホントにえらいんだよ。日本の高さの基準になっているんだって

日本水準原点

日本水準原点は、我が国の土地の標高を測定する基準となる点である。明治24年(1891年)5月にこの場所に設置した。 日本水準原点の位置は、この建物の中にある台石に取り付けた水晶板の目盛りの零線の中心である。その標高は、明治6年から12年までの東京湾の潮位観測による平均海面から測定したもので、当時24.500メートルと定めた。

その後、大正12年(1923年)の関東地震による地殻変動に伴いその標高を24.4140メートルに改正したが、平成23年(2011年) 3月11日の東北地方太平洋沖地震による地殻変動に伴い、24ミリメートル沈下したため、新たに24.3900メートルに改正した。

平成23年10月21日

国土地理院

 

重要文化財【建造物】

日本水準原点

所在地 東京都千代田区永田町1丁目1番2号

指定 令和元年12月27日

日本水準原点は、明治24年に創設された我が国の高さの基準になるもので、130年近くにわたり我が国の測量の歴史を支えている重要な施設です。

日本水準原点の歴史的及び技術的な価値が認められ、測量分野の建造物としては初となる国の重要文化財に指定されました。

 

日本水準原点

日本水準原点の零目盛りは、温度変化の影響を受けにくい水晶板に刻まれており、丈夫な花崗岩台石にはめ込まれ、固い岩盤まで達する約10mの基礎に支えられています。

 

日本水準原点標庫

日本水準原点標庫は、ドーリス式ローマ神殿形式の古典的建築で、日本人建築家により設計された初期の洋風建築として、歴史的、建築学的にも貴重なものです。

 

令和元年12月

国土地理院

 

これもえらいよ、電子基準点「東京千代田」

電子基準点「東京千代田」

この電子基準点は、我が国の準天頂衛星システムや米国のGPSなどの衛星測位システムの信号を常時受信し、地球上の正確な三次元位置を計測・モニタリングする施設である。

国土地理院は、全国に電子基準点網を構築して、土地の測量や地図の調製に必要な位置の基準を提供するとともに、国土の地殻変動をモニタリングしている。また、受信した信号は高精度なリアルタイム位置情報サービスにも利用されている。

電子基準点「東京千代田」は、日本の標高の基準となる日本水準原点(明治24年(1891年) 設置)の近傍にあり、その標高を常時モニタリング する役割も担っている。

 

平成30年3月

国土地理院

 

これもえらいでしょう、日本経緯度原点

日本経緯度原点

日本経緯度原点は、わが国における経度と緯度を測定する基準となる点で ある。 明治25年(1892年)に東京天文台の子午環(特殊な望遠鏡)の中心を日本経緯度原点と定め、その経度緯度および方位角を原点数値として決定した。大正12年(1923年)の関東地震では子午環が崩壊したため、日本経緯度原点の位置に金属標を設置した。

平成13年(2001年)の測量法改正により、測量の基準として世界測地系を採用した。この改正に伴い、新たな原点数値を世界測地系に基づき決定した。その後、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震による地殻変動に伴い、日本経緯度原点が東へ27センチメートル移動したため、原点数値を以下の値に改正した。

原点数值

経度 東経 139°44'28.8869"

緯度 北緯 35°39'29.1572" 方位角 32° 20'46.209"

(つくば超長基線電波干渉計観測点に対する値)

平成23年10月21日

国土地理院

 

港区指定文化財

史跡

日本経緯度原点

ここには、わが国の経度・緯度を決める基準となる日本経緯度原点が設置されています。この原点の経度・緯度の数値は、大正七年(一九 一八)に文部省告示によって確定しましたが、平成十三年(二〇〇一)の測量法の改正により、 世界測地系が採用されたことから数値が改められ、さらに平成二十三年(二〇一一)三月十一日 の東北地方太平洋沖地震による地殻変動で、原点が東へ二十七センチメートル移動したため、 現在の数値に改正されました。(下記参照)

 

この場所には、明治七年(一八七四)から海軍の観象台が置かれていましたが、明治二十一年になって、赤坂区溜池葵町の内務省地理局天象台と合併し、東京帝国大学附属東京天文台が置かれました。原点の位置は、天文観測に用いられた機器である「子午環」の中心位置にあたります。 その後東京天文台は大正十二年に三鷹に移 転しましたが、 子午環跡は国土地理院日本経緯度原点として引継ぎ、現在もわが国の地図測 量の原点として利用されています。

日本経緯度原点は、日本の測地座標系の原点であるだけでなく、わが国の天文測量が始まったところとして、科学技術史及び文化史上意義深い場所です。

平成八年十月二十二日指定

港区教育委員会

 

経緯度原点の数値の変遷

1 大正7年(1918)

文部省告示

東経139度44分40秒5020 北緯35度39分17秒5148

2 平成13年(2001)

測量法改正

東経139度44分28秒8759 北緯35度39分29秒1572

3 平成23年(2011)

地殻変動による改正 東経139度44分28秒8869 北緯35度39分29秒1572

 

27センチもずれるなんて、東北の大地震はやっぱり想像を超える規模だったのね~

 

えらいボタンを探す旅、おもしろかったです。最後はボタンじゃなかったけどね。

お堀端の彼岸花もきれいだったよ

約7.5Km