久しぶりに上野へ行った。
科学博物館で「和食」展を見たあと、暖かさに誘われて東照宮ぼたん苑に足を運んだ。
冬牡丹がまぁ、きれい。雪もないし、日差しもなくて面白くない写真かもしれないがたくさん撮ってきた。ぼたん苑のホームページによると、40品種ということだが、その倍はあったと思う。写真を整理して名前と合わせて…というのが大変な作業だったので、本当はここに全部載せたい!
でも花の写真ばかりだらだらといつまでも続くページはひんしゅくを買いそうなので、苑のそこここに掲げられていた俳句を、この句のイメージならこの花では?と勝手に紐づけてみようと思う。
毛筆書きの俳句を正しく写せているかどうかはわかりませんよ。
【藁囲ひはみ出してゐる冬牡丹】
【寒牡丹絹のふくらむごとくなり】
【寒牡丹開きて言葉ある如し】
【美しく老ゆるは難し白牡丹】
【寒牡丹施無畏のごとくひらき初む】
【ひらききり冬の捨て身の白牡丹】
【ためらわずほぐれしは濃き寒牡丹】
【背き合ひ相寄り籠る寒牡丹】
【静かさのかなめに白き寒牡丹】
【火の色を恋いて火色の冬牡丹】
【句に詠めば白さの失せむ寒牡丹】
【冬ぼたんひとときは世のほかに居り】
【寒牡丹胎内佛のおはすごと】
【純白は誇りの極み寒牡丹】
【菰内に葉を溢れしめ冬牡丹】
【白妙の珠の緒を解き寒牡丹】
【楊貴妃は知らねどかくや寒牡丹】
【夢幾夜重ねてひらき寒牡丹】
【開かむと気息ととのふ冬ぼたん】
【渡来してからくれなゐの寒牡丹】
【くれなゐの二花抱き合ふる寒牡丹】
【咲くことを恐れぬ白さ寒牡丹】
【八方に開き崩れず寒牡丹】
【対の如く競える如く寒牡丹】
【冬牡丹咲きし証しの紅散らす】
【夢の又夢の色なり冬牡丹】
【長居して牡丹に齢奪はるる】