前回、浜離宮に行ったときに水上バスの乗り場があるのを知り、次にはそれに乗って隅田川を遡りたいと思っていた。
そのチャンスは意外に早く訪れ、最後の夏休み休暇をつかの間の船旅にあてることができた。
乗船券売り場のお姉さんに、「どのタイプの船が来るかしら。隅田川の橋の写真を撮りたいのだけど…」と尋ねると、「あ、ジュビリーが来ます!今日は天気もいいし、後部を開放していると思いますのでよく見えますよ。楽しんできてください!」と朗らかに答えてくれた。
仰せの通りに後部デッキに陣取ってみたが、排気ガスのにおいがひどく5分といられなかった。
写真で見ていてさわやかな空気しか想像できなかったが、こういうことって、実際に乗船してみないとわからないものだなぁ…と妙に納得して、操縦席横の開口部にそそくさと席を移した。
考えてみれば、前のほうが次々と現れる橋を撮るのにいいね。
そして、終点浅草で降船前に見上げた風景
さまざまなタイプの橋のフォルムの楽しさ、手を伸ばせば届きそうな高さの下をくぐるスリルもありの隅田川船旅だった。
彼岸花の写真から始めたので、最後も花の写真にしたいと思ったが、そのあと訪ねた向島百花園の萩のトンネルはもう一息だった。
あれから2週間近く経つので、今ではこぼれるほどに咲いているのではないかと思う。