縁は異なもの…
男女の縁はおもしろいもので、どこでどう結ばれるか予想がつかないということ、とか。
ここでは男女に限らず、「人の縁は」としておこう。
インターネットという宇宙を飛び回っていると、手には届かない憧れの綺羅星のような人々もいれば、流れ星のように高速ですれ違って消えていく人もいる。そんな中、いつも一言二言の言葉を交わしながら細く長くお付き合いが続いている人もいる。自分も星屑の一つだとしたら、そういう人とはきっと回転速度とか周期が同じなんだろうな…と思う。
ある人とのお付き合いの始まりは写真投稿サイトだったと記憶している。毎週金曜日の深夜、土曜日になる手前の最終投稿を誰がするかという他愛もない(サーバーにとっては迷惑な)遊びをしていた。その人の写真は息をのむほど美しく、ゲームの切り札に使うにはもったいないものだった。少しずつ言葉を重ねていくうちにわかったことは、ご本人にとって苦しい時期だったに違いないということだ。伴侶を亡くされ、お子さん二人を男手一つで育てていらっしゃった。美しい写真は、人生の苦しみの答えを自然の摂理のうちに探し、求めていたからかもしれないと思う。
さらに答えを求める心の旅は続き、修験者になったとお聞きした。
私の父が亡くなる間際に、苦しむことなくあちらに行けるように祈ってくださいと不躾なお願いをしたところ、丁寧に御祈祷をしてくださった。
その後何年も経っているのだが、この度やっとその時のお礼をすることができた。その人が関わっているお寺の修復のためのクラウドファンディングが始まったのだ。ご縁に感謝して貧者の一灯をお捧げした。
ここまで読んでくださった方、(長者の万灯も実は喜ばれると思うので)ご縁があればぜひご協力をお願いいたします。