最近、本を読むということがめっきり少なくなった。
子供の頃は本が好きだったけどなぁ… (特に図鑑)
図書館も久しくご無沙汰で、先日行ってみたら「この利用者証は完全に削除されています」と言われてしまった。そこで新しく作り直し、新たな読書人生の第一歩を踏み出すことにした。大げさな決意の割にはかわいい本を借りてしまったが…
面白かった項目
・ニンジンを食べると、暗闇でも目が見えるの?
ニンジンを食べることで視力が改善されるのはビタミンAが欠乏しているときだけで、それ以上に必要ない。ニンジンが視力を改善するという考えは、第二次世界大戦中に流されたウソの情報が根付いてしまったものだという。そのウソとは、イギリス軍が新しいレーダー装置を使ってドイツ軍の爆撃機を撃ち落としたが、そのレーダー装置の存在をドイツ軍に隠しておくために、イギリス軍のパイロットはニンジンを食べて夜間の視力をよくしているのだと言ったんだって。
・生のインゲン豆にはどうして毒があるの?
知らなかった!生の赤インゲン豆4,5粒を食べただけで3時間以内に中毒症状が起きるそうだ。
・歯磨き後のオレンジジュースは、どうして苦いの?
練り歯磨きに含まれるラウリル硫酸ナトリウムが、口の中の甘みを感知する受容体を抑え、苦みを感知する受容体を抑えている生体膜を変化させるから。この効果は30分間は持続するらしい。ラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない歯磨きを使えば大丈夫。
・ビール瓶はどうして褐色のガラスなの?
ビールが光にさらされるとMBTと呼ばれる化合物が生じるが、MBTはスカンクが放つにおいに含まれる化合物と構造が似ており、同様に不愉快なにおいがするんだって。
・ジャムはどうして固まるの?
ジャムを固まらせるには、ペクチン・砂糖・酸の三つのバランスが重要なんだって。ペクチンは知っていたけど、砂糖や酸は味や保存のためだと思っていた。
この本は、見た目はかわいいけれど、化学ではおなじみの亀の甲や舌を噛みそうな物質名がたくさん出てくる。どんなことにも科学的根拠があるのだ。一流料理人の職人技もきっと科学で説明がつくに違いないと思わせてくれる。
中には日本ではあまり聞いたことがない言い伝えのようなもの
例えば…
・七面鳥を食べると眠くなるの?
・チーズを食べると本当に悪夢を見るの?
なんていうのもあって、面白かった。